坐骨神経痛?! お尻・脚の痛み
『あれ??腰からお尻辺りから脚にかけて痛い・・・』
なかなか引かないおしりの痛み。
痛みの度合いには個人差があり、
『ピリピリ感じる・・・』
『ジンジンする・・・』
『ズキズキする・・・』
こんな状態のはなしをします。
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とはよく聞きますが、病名のことではなく下半身(下肢)にあらわれる症状の総称になり、主にお尻から太もも、そしてふくらはぎや足首へかけて痛みやシビレが続く状態のことをいいます。
坐骨神経は骨盤にある坐骨といわれる骨を通り、お尻の筋肉の”梨状筋”のあいだを通過し脚にむけて走っている末梢神経となります。
坐骨神経痛の主な症状とは・・・
・お尻から下肢にかけて痛みがある
・長い時間立っていることがツラい
・腰を反らせると下肢に痛みやシビレを感じる
・お尻の痛みが強く座り続けていると痛みが出てくる
・歩いていると下肢に痛みが出始め歩けなくなるが、休憩すると歩くことができる
・身体を屈めると痛みが強くなったりする
このような状態を感じ、一つでも当てはまる場合はているのであれば坐骨神経痛が疑われてきます。
痛みの場所は坐骨神経が走行している、お尻から太ももやふくらはぎ足首などに起こり、片側の脚に症状が出る場合がほとんどですが、両方の脚に現れる場合もあります。
また上記以外の症状で・・・
・尿失禁や頻尿といった、排尿障害がある
・絵陰部のシビレやほてりなどの感覚異常がある
これらなどの、シビレや痛みだけでない症状もある場合は、重度の腰椎疾患が疑われてきますので病院でキチンと検査を受けることをおすすめします。
坐骨神経痛が起こってしまう原因は???
坐骨神経痛を引き起こしている原因はいろいろと様々ですが、主な理由としては”腰椎部での疾患”があります。そのなかでも特に多い病名は『腰部椎間板ヘルニア』(ようぶついかんばんへるにあ)、『腰部脊柱管狭窄症』(ようぶせきついかんきょうさくしょう)になります。
<椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛>
椎間板ヘルニアは20代が最も多いとされ、ついで30~40代、次に10代に多くなります。
椎間板がつぶれ飛び出すことで、腰椎の神経を圧迫し坐骨神経痛が引き起こされるといわれています。前かがみ姿勢になると痛みが出やすいのが特徴です。胡坐(あぐら)や横座り、中腰姿勢でおこなう作業、猫背姿勢などは腰への負担が大きくなり、椎間板が飛び出しやすくなります。
<腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛>
腰部脊柱管狭窄症は50歳以上の中高年の方に多くみられます。しかし、近年は30~40代の方にも症状が出ることもあります。
一般的に加齢により脊柱管が狭くなってくることで神経根や馬尾の神経を圧迫することで、坐骨神経症状が引き起こされてきます。高いところのものを取ろうとする動作や、腰をひねる動作や、背筋を伸ばすような動作などは痛みが出たり、痛みが強くなる傾向があります。逆に前屈(前かがみ姿勢)をすると脊柱管が広がるため、自転車などの運転や、靴下をはくなどの動作は比較的楽に行えたりします。
『腰部椎間板ヘルニア』や『腰部脊柱管狭窄症』が坐骨神経痛が引き起こされる主な病名ですが、他にも骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や腰椎分離症や腰椎すべり症なども坐骨神経症状の原因とっなてきます。
坐骨神経痛で悩んでいる方はすごく多い!!
当院でもかなり多くのみなさんが悩まれている坐骨神経痛。
左のお尻に痛みや違和感を感じる方。右のお尻に痛みや違和感を感じる方。
なんだかちょっと痛いな程度の軽度な症状の方から、起き上がることができないほどの重度な症状の方まで。
状態はみなさん様々。
脚に痛みやシビレやを伴うものが大半でしょうか。
『病院や整形外科へいって痛み止めの薬、注射をしたが全く良くならない・・・』
そんなあなたは一度来院してみてください。
次回はセルフケアについてお伝えしていきます。