腰痛とバランス
腰痛でお困りの方はこれが不可欠。
体を快適に動かすための3要素!!
1、筋力
2、可動域
3、バランス
1、筋力
筋肉(筋力)は、身体を動かす上で非常に大切になる要素。歩く・立つ・座るといった動作、呼吸や発声、食事をとる嚥下といった行動も、筋肉がなければ行うことができません。すなわち全身を動かすために欠かせない要素です。
しかし、筋肉の量は加齢に伴い減少していってしまいます。ピーク時の筋肉量は、男性の場合は体重の約40%、女性の場合は約35%といわれています。これも30歳を過ぎたあたりから徐々に減りはじめ、80歳ではピーク時の7割以下にまで減ってしまうのです。
(また筋肉には熱を生み出す役割もあります。体内の糖質や脂質を分解し熱を発生させます(基礎代謝)。筋肉が多いほど基礎代謝量は増え、体の中の余分な糖質や脂質をどんどん燃焼させます。ダイエット効果にも大切。)
2、可動域
それぞれの関節が運動をおこなう際の運動範囲のことです。日常の動作や、体操をしたりと、体を動かす上でとても大切な要素のひとつです。
手をいっぱいに伸ばし上にあるモノをとる動作では、肩の関節をいっぱいに動かして取ろうとします。この可動域が大きく動かせることで、いろいろな動作や姿勢ができます。
3、バランス
立つ・歩くなどの日常的な動作をはじめ、すべての運動に対して欠かせない要素です。
このバランスが崩れることで、身体のあちこちに支障が出はじめます。
まとめると、、、
筋力(赤)・可動域(青)・バランス(黄)と身体にとって非常に大切な3要素
この3要素の輪が重なりあったところに、身体がいることが非常に大切になります。
・ひざや股関節はしっかりと動くが、筋力がなくて足が上がらない(筋力低下)
・力が張らなくて起き上がれない(筋力低下)
・筋力があっても可動域が狭くなっているため、手が上に上がらない(可動域の減少)
・歩くことにまったく支障ないが、正座をすることができない(可動域の減少)
・歩くのに力をかけずらい(バランスの不良)
可動域があっても、筋力がなければ、しっかとと身体を動かすことはできない。
筋力があっても、可動域がなければ、しっかりと身体を動かすことはできない。
筋力や可動域はしっかりとしている・・・けど、バランスが悪くうまく動かすことができない。
すべての要素が合わさったところに身体があるということが、身体を動かす上で『非常にうまく使える』ってことになります。
『うまく使える』ということは、パフォーマンスが高く身体を動かすことができるということになります。
つまり、
ケガをしにくい身体になれる。ということです。
逆にこの3つの要素がくずれていると、腰痛といった症状(ひどくなるとヘルニアや坐骨神経痛などの症状)が出やすくなるということです。
『トレーニングをして腰の周りの筋力を強くするれば、腰痛はなくなるよ』といわれますが、これは正しいです。ただ、それも一つの要素に過ぎません。
身体を支え、動かすことに必要な筋力が大切
これと同じく身体を十分に使える可動域(柔軟性)が大切
それらをうまく動かすための、バランスが大切
これらを意識して身体づくりに取り組んでみると、もっとも効果的な結果がでてきます。
腰痛でお困りの方は、これをきっかけに少しだけ意識してみるといいですよ。